「潮流( 日本海新聞)」寄稿

寄稿者:小泉典子氏(9期、元東京かしのは会長)

テーマ:『食と健康』

期 間:平成26年5月~平成27年4月の間、毎月掲載されました。

1月の内容

「不老長寿を神に祈ることから始まった『御節』」

おせち料理は動植物性食品を上手く取り込んでいるが、味は一般に塩味が濃い。塩分の摂取量と生活習慣病との関係が明らかになっているが、鳥取県・島根県の摂取量は平均摂取量(約10g)より高い。

減塩するには、十分な出汁(だし)を使うこと、酸味を活用することで対応されるが、香りのものを添えるのも良い。例えば、ネギの活用により料理に香りとコクとが加わり、細かく刻んで添えることで様々な料理に対応できる。根深ネギの緑色部は白色部に比してβカロチン、ビタミンC,Eなどが多量に含まれていますので、。根深ネギの緑色部を使用したい。国内でも一級品のネギ類が身近にある環境は素晴らしい。

12月の内容

トマトの赤色成分「リコペン」の強い抗酸化力

活性酸素の消去に抗酸化力がいかに大切かがわかってきたが、リコペン(=リコピン)の抗酸化力が強いことが分かってきた。

リコピンは乳がん細胞の場合、腫瘍細胞の増殖を阻害する。血中のリコピン濃度は前立腺がんの発症リスク低減と関連している。

血中のリコピン濃度は比較的簡単に引き上げることができる。例えば野菜ミックスジュースを毎日177ミリ㍑飲むだけで可能と文献を取り上げて述べられています。

11月の内容

”食糧”は「食は命の糧」からできた文字である。

食品には栄養素以外の働きが期待されていることは先に述べられていますが、特に、がんや老化、動脈硬化、生活習慣病などの共通原因となる活性酸素を、強い抗酸化作用により消去する食物由来の成分と、それを含む食品の具体例をあげておられます。

また、食品における生理機能成分は一般に他の各種成分と共存しており、複合的であると例をあげて述べられています。

10月の内容

活性酸素は細菌やウイルスを死滅させる役割がありますが、一方体内組織を傷つける害作用も合わせてもっています。

生活習慣病予防に役立つ生理的働きをする有用化合物フィトケミカルは強い抗酸化力を持ち、活性酸素の害作用を抑制します。野菜や果物はフィトケミカルの優れた供給源です。人間は植物性食品を利用してポリフェノールなどの抗酸化物資を摂取し、その恩恵にあやかっている。

9月の内容

活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスを死滅させる役割を担っていますが、反面自らの身体の細胞を傷つけ、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病合併症、白内障等々を長時間かかって引き起こす原因となっています。

私たちの体は、幸いこの活性酸素を無害化するシステムを備えています。この活性酸素の弊害を取り除くものとして抗酸化成分が期待され、これはほとんどの食品、特に植物性食品に含まれています。野菜の多くが抗酸化力を有しています。

日本人の野菜摂取量は増えていません。350gの野菜、200gの果物を日々摂取し健康寿命の獲得につなげたい。

8月の内容

「栄養」は「営養」(養生を営む)であり、「健康に注意し、病気にかからず丈夫でいられるように努めること」の意を包含しています。

食品には①栄養面での働き、②嗜好面での働き、③生活習慣病予防に役立つ生理的働きがあります。

最近、③に注目が集まり機能性食品が話題となり、機能性の表示も可能となっていますが、この表示がなされている食品のみを高く評価し、同じ食品ばかりを日常的に選択することは避けてください。

7月の内容

今、世界で和食が美味しく、ヘルシーだと注目されています。山陰沖は暖流と寒流の恵みの魚介類が身近な存在で、ほぼ理想的な日本型食生活であった昭和50年ごろに帰り、主食は米と少しの麦、主菜としての魚介類の復権を・・・。

6月の内容

故郷の自然環境から生まれた質の高い食材に恵まれ、新たな加工技術である氷温熟成技術が生み出す「うまみ」が加わり、一家に一台の氷温庫の到来の予感! 日本型食事は優れた健康食であるが、最近エネルギー構成バランスが崩れてきた。平均寿命は世界トップレベルだけど、さて健康寿命は・・・

5月の内容

5月は「『和食』その伝統の味と 食の欧米化への抑制」と題して「うま味」(umami)について分かりやすく、またエッ!ホントのお話とか、幼少期からの食習慣が大切と述べておられます。

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